理事長所信
理事長紹介
一般社団法人 碧南青年会議所
2025年度 第69代理事長 石川史朗
・円滑な組織運営
・厳格な規則の遵守
・堅実な財務運営
・卒業生を送る会の実施
・魅力的な情報の発信
・ブランディング強化事業の実施
・広報事業の実施
・新入会員教育の実施
・市民まつり及び市民事業への参画・協力・支援
・新入会員企画事業の実施
・連携推進事業の実施
・青少年育成事業の実施
・創立70周年に向けての準備
・LOM全体で取り組む会員拡大活動の実施
・賀詞交歓会の実施
・次年度理事長激励会の実施
・出向者への支援・協力
・青年会議所諸事業への積極的な参加・協力
はじめに
碧南青年会議所は1957年に設立され、これまで68年の時を繋いでくる間に本当に沢山のことがありました。先輩方が創立した地域のイベントなどをはじめに、その足跡は碧南市のあらゆるところに見られます。また、事業に関わってくれた当時の青少年たちの心の中にも残っていることでしょう。当然、順風満帆に68年もの時を過ごせてきたわけではなく、幾度も危機に見舞われています。近くではコロナ禍があげられます。緊急事態宣言により人と人との接触が制限されるというのはJC活動において致命的でした。しかし、その状況下でも私たちは私たちにできるその時に必要なことをしてきました。未来を担う青少年や地域の経済や社会のために、私たちの仲間のためにも。
私たちが所属している碧南青年会議所は社会により良い変化をもたらすことのできる団 体です。ここには仕組みがあります。青年同士の繋がりや抱いている成長への欲求をエネルギーに換えて、私たちを育んでくれた地域へ貢献すること。または地域への想いを修練や友情へと繋げ、さらにはそれらの相乗効果で明るい豊かな社会の実現へ向けて邁進できるというものです。そして、これは地域への奉仕活動というだけではありません。この貴重な経験を共有することで、心から尊重できる仲間との出会いの場でもあります。本年も素晴らしい仲間たちと共に活動を重ね、未来へと繋げてまいります。
機会を掴んでいく
私たち碧南青年会議所は明るい豊かな社会の実現を理想として掲げています。これは簡単に達成できるものではありませんが、それでもひとつずつ地域の問題を解決しながら明るい豊かな社会へ近づいていかなければなりません。そのためには私たちがその担い手として相応しい人間となっていく必要があります。
碧南青年会議所は多くの機会を提供してくれます。自ら機会へ手を伸ばせば成長は約束されています。多くのものを得てもらうためには、機会へ手を伸ばしたくなるような魅力があると会員に感じてもらう必要があります。特に新入会員は何も知りません。ここで何が得られるのか何が成せるのか、青年会議所とは何か、碧南青年会議所が大事にしてきたこと、仲間たちと苦労して計画した事業を実行できた喜びや達成感、その過程や終わった後に笑い合う楽しみ。会員全員で価値観を共有し、機会を掴んでいきましょう。
問題を解決していくために
碧南青年会議所の定款には当団体の目的の欄に、諸団体と相協力して地域の発展を図ることと記載があります。これは地域の問題を解決するためにはとても大きな力が必要とされ、碧南青年会議所以外も巻き込んで対応していく必要があることを示しています。これまで私たちの活動では行政や諸団体などと協力しながら活動を行ってきました。しかし、例年協力している連携先以外とは、継続的な連携があまりできていません。これまで積極的には協力できていなかった諸団体とも連携を推進し、碧南青年会議所の活動へ巻き込んで地域の発展を図っていく必要があります。
青少年について
健全な心身の成長には学びや楽しみ、発見や苦労など様々な経験が必要とされます。しかし、コロナ禍において生命を守るためとはいえ、残念ながら貴重な機会が奪われてしまいました。コロナ禍による影響が一段落した今こそ、青少年の健やかな心身の発達を促していく必要があります。時代が変わり、生活様式が変わりました。今の青少年に不足している、必要とされている機会を提供していきましょう。
活動を実りあるものに
団体の運営には多くの業務が発生します。事務局の運営、セレモニーの設営など多岐にわたりますが、その中に会議の準備・設営があります。会議所と名乗っている私たちは大事なことは会議で決めます。事業の実行前には原則として三度理事会へ上程をし、背景・目的・手法はこれでいいのか、もっと良くできないかと話し合いを行います。そして会議の場は自らの意見を分かりやすく伝え、様々な視点から意見をもらい、議論を重ねる修練の場でもあります。この会議の質が碧南青年会議所の質といっても過言ではありません。会議の質を高めていくことで、碧南青年会議所の活動をより実りのあるものにしていきましょう。
予算を使う責任
碧南青年会議所の運営資金は主に会員の会費から賄われています。事業や運営に予算を使う際には会員全員に対して責任が発生します。事業の目的を達成するために必要な支出なのか、組織を運営していくうえで必要な支出なのか確認する必要があります。会員全員から集めた貴重な資金を管理し、有効に活用していく必要があります。
メッセージを広く報せる
私たちの活動を広く報せて、理解を求めていく必要があります。私たちは私たちだけで完結している団体ではありません。活動の対象に地域の方々がいます。活動へ巻き込める可能性のある団体や未来の仲間がいます。常日頃から活動へ協力してくださっている方々もいらっしゃいます。誰にどうやってどんなメッセージを伝えるのか、目的を持って発信し続けることで、それぞれへ価値のある情報を提供していきましょう。
会員拡大について
会員拡大を成功させると組織の力が高まります。多方面に向けた活動ができ、その質も高くすることができます。人数が多くなることで会員一人ひとりの負担も軽くなり、より大きな挑戦を行うことも容易になります。積極的に会員拡大をしていくためには対内と対外、両面へ働き掛けていくことが重要です。まずは会員全員を拡大活動へ巻き込みましょう。候補者の調査、声掛け、活動への参加呼びかけ、碧南青年会議所の説明などを行うのは拡大担当者だけでは不可能です。多くの人を巻き込んでいきましょう。そして外に向かってはなにをどうやって伝えるのかが重要となります。活動の意義、なにを得ることができるのか、言葉だけでなく実際に体験してもらうのも有効です。成功例から調査研究を行って効果的に活動していきましょう。
70周年を迎えるにあたり
碧南青年会議所は2026年に70周年という大事な年を迎えます。本年はその前年となり、準備の年にあたります。準備とは、まずは知ることから始まります。碧南青年会議所の創立当初の理念やこれまでの活動、過去に掲げたビジョンを振り返りましょう。できたこと、できなかったこと、共に数多くあるはずです。これまでの活動を糧にしていい準備をしていきましょう。
出向について
全国の青年会議所が人材を提供し、運営資金を負担することで日本青年会議所が存在しています。日本青年会議所には本会の他に各地域を良くしようと活動する東海地区協議会や愛知ブロック協議会などがあり、そこへ参加することを出向と呼んでいます。出向をすると対象や規模の違った活動を行うことができます。例としては、現在日本を動かしているような方と協力して国や地域の諸問題へ取り組んでいける、参加者が数万人規模になる運動を行える、各地域の魅力ある青年経済人と出会うことで刺激を得られるなどです。出向をして青年会議所以外では得難い貴重な機会を掴みにいきましょう。今後の青年会議所活動や自らのためになる学びを得ることができます。
終わりに
私は2017年に碧南青年会議所へ入会させていただき、本年で9年目を迎えます。私の入会当時の目的は成長をすることでした。入会のお誘いをいただいた当時、社業を引き継ぐことが視界に入ってきており、今の自分で社業を守っていくことができるだろうかという思いを持っていたからでした。入会してから多くの方と出会い、多様な価値観に触れることで成長の機会をいただけました。
碧南青年会議所には色々な人が集っており、業種・立場・性別・家庭・育ってきた環境などひとりとして同じ人はいないでしょう。入会の動機はもちろん、活動について考えていることも違ってきます。しかし、目的が修練・奉仕・友情のどれかに当てはまっていれ ば皆で同じ方向を向いて活動が行えます。活動していく中で自然と他のふたつにも触れる ことになるでしょう。そうなれば後は碧南の明るい未来へ力を合わせて向かっていくだけ です。 68 年間、諸先輩方が大事にしてきたこの碧南青年会議所で、69年目を精一杯駆け抜け て、70周年、そして碧南の明るい未来を迎えるために力を合わせて活動してまいります。 1 年間どうぞよろしくお願いいたします。