本文へ移動

青年会議所の各種説明

青年会議所の各種説明

 
■青年会議所とは  
■青年会議所会員の心得  
■JC三信条  
■JCIクリード  
■JCIミッション・JCIビジョン  
■JC宣言文  
■JC綱領   
■青年会議所の組織について  
 ●JCI   
(1)世界会議
(2)エリア会議
 ●日本青年会議所  
(1)京都会議
(2)サマーコンファレンス
(3)全国大会
 ●東海地区協議会  
(1)スタートアップ東海
(2)東海フォーラム
 ●愛知ブロック協議会  
(1)ブロック公式訪問
(2)名古屋会議
(3)ブロック大会
(4)会員会議所会議
(5)西三河10JC理事長会議及び専務理事会議
 ●その他LOM間会議  
(1)公益社団法人名古屋青年会議所LOM公式訪問
(2)12LOMの集い
  
 
 
 
 
青年会議所とは
青年会議所(JC)は“明るい豊かな社会”の実現を理想とし、次代の担い手たる責任を持った20歳から40歳までの指導者たらんとする青年の団体です。
青年は人種、国籍、性別、職業、宗教の別なく、自由な個人の意思により、その居住する各都市の青年会議所(LOM)に入会できます。
70年の歴史をもつ日本の青年会議所は、めざましい発展を続けておりますが、現在692の地域に約30,000名(うち女性会員約2,200名)の会員を擁し、全国的運営の総合調整機関として日本青年会議所が東京にあります。
全世界に及ぶこの青年運動の中枢は国際青年会議所(JCI)ですが、118の国と地域に105NOM(国際青年会議所)があり、17万人以上の会員が国際的な連携をもって活動をしています。
日本青年会議所の事業目的は、“社会と人間の開発”です。その具体的事業としてわれわれは市民社会の一員として、市民の共感を求め社会開発計画による日常活動を展開し、「自由」を基盤とした民主的集団指導能力の開発を推し進めています。
さらに日本の独立と民主主義を守り、自由経済体制の確立による豊かな社会を創り出すため、市民運動の先頭に立って進む団体、それが青年会議所です。
 
青年会議所会員の心得
・常に周囲に気を配り、品格ある青年として行動する。
・常に礼儀正しい服装をし、必ずJCバッジとネームプレートをつける。
・諸通知の出欠は必ず速やかに返信を出し、変更がある場合は必ず事前に担当に連絡する。
・諸会合には定刻に出席する。また定刻に出席できるよう努力する。
・諸会合では私語、雑談を慎む。
・先輩には敬意を示し、笑顔で挨拶する。初対面の場合は必ず名刺を交換する。
・会員同士の付き合いには、相手の人格を損なわないように敬意を示し笑顔で握手する。
・常に自分の考えを分かり易く表現する。
・与えられた時間で自分の意見をまとめ、発表する。
・常に若さと活気に溢れ、笑顔を忘れない。
・会員としての責任感を持ち、積極的に参加する。
・進んで難しい仕事にあたり、責任をもって完成させる。
・常に高い目標を持ち、その目標に向かって努力する。
・確固たる信念と強い意志のもと、目標に向かって直ちに行動を開始する。
・目的に向かって計画的に自己を管理する。
・一日一度は自分を見直す。
・自分自身を知り、向上させる。
・自分自身の健康を管理する。
・JCをよく理解する。
・正しいJC運動を地域社会に広める。
 
 
JC三信条
トレーニング  = 個人への修練
サ ー ビ ス = 社会への奉仕
フレンドシップ = 世界との友情
 
1950年5月1日に、現在の日本青年会議所の前進であるJC懇談会の中で、JC運動の行動綱領としてこの三信条が採択された。翌1951年2月9日、日本青年会議所創立総会(東京)にて定款に「三信条」を掲げた。
この三信条の意は、青年会議所運動とは、若い人びとが集まって自己啓発・トレーニング(修錬)を行なう場であり、培われた力を用いて地域社会にサービス(奉仕)する事である。そして、そのトレーニング・サービスを支える力として、会員全員、同士を貫くフレンドシップ(友情)がある、というものである。
トレーニング、サービス、フレンドシップは並列の関係ではなく、重きを置くべきはトレーニング(個人への修練)である。フレンドシップ(友情)こそ最重要だと勘違いをしているメンバーもいるが、青年会議所はリーダーシップトレーニングの場であることを常に意識して行動をしなければならい。
 
 
JCIクリード
○クリード(綱領)の解釈について
各メンバーが、自らの良心に照らして綱領を自由に解釈して構わないと作者であるブラウンフィールドは述べている。
 
We Believe
「我々はかく信じる」
人は誰でも何らかの理想や理念、哲学などを信じているはずである。信じるということは真実だと信じることを実践することである。
That faith in God gives meaning and purpose to human life
「信仰は人生に意義と目的を与え」
ここの「神」は、特定の宗教上の神を示しているのではなく、至高の全能者を示している。この行はただ、何かを信じなければならないといっている。ブラウンフィールドは、それを次のように説明した。「青年会議所のメンバーは、多くの宗教的背景を持つが、信仰という共通の絆で結ばれている。人間は自らの神の意志によって生き、人間への神の意志は善である。そして価値のある人生とは、神の永遠の計画と調和した人生である。」
 
That the brotherhood of man transcends the sovereignty of nations
「人類の同胞愛は国家の主権を超越し」
この行は人類の思い込みによる全ての境界を取り除く。簡単に言うなら、全ての男性と女性が平等であることを意味する。国に対する忠誠心は尊重するが、同時に、人間は世界市民であるという考えが強調されている。ブラウンフィールドはそれを次のように表現する。「人間が作る境界が繰り返し引かれることで、人類は多くの国に切り離されてきた。しかし、こうした不自然な分割を超えて、芸術、科学、商業、および宗教上の交流が続いてきた。これは人類の普遍的な同胞愛の証拠であり、基本的な価値は人間による領土の分割ではなく、人間自身にあるという証拠である。」
 
That economic justice can best be won by free men through free enterprise
「正しい経済の発展は、自由経済社会を通じて最もよく達成され」
ここで重要な意味を持つ語句は「…最もよく達成され」である。青年か会議所のメンバーは、人間は自らの技能と能力を限界まで自由に使い、その経済状態を向上させるべきだと信じている。ブラウンフィールドはそれを次のように表現した。「経済が最大に発展した場合、人間は、これまで決してなされなかったことをするか、またはそれを改善することで、個人の財産を作るという自分の夢を追う事由がある。…民間企業による自己啓発システムは様々に変化させることで、世界の多くの地域の状況に適応できるだろう。」
 
That government should be of laws rather than of men
「政治は人によって左右されず法によって運営されるべきものであり」
この信条は、誰も法の上に立つべきでなく、法は社会的地位にかかわりなく、全ての人間にとって同じであるべきことを意味している。政府は、国民の大多数が受け入れ、承認した憲法に基づかなければならない。法律を変える権限、政府を選ぶ権限は、国民の大多数の手に帰するべきである。アブラハム・リンカーン(第16代アメリカ合衆国大統領)は、「人民の人民による人民のための」政府について演説した。この行は、リンカーン大統領が何十年も前に語ったことを明確な形で表現している。ブラウンフィールドはその意味を次のように表現した。「自由社会では、基本法は人民から生まれる。最終的な権限を持つのは人民なのだ。」
 
That earth’s great treasure lies in human personality
「人間の個性はこの世の至宝であり」
全ての個人には、それぞれ異なる独自の個性がある。それが、人間と、地球上の他の生物との主な違いである。この独自性が、人間の個性をこの世で最も素晴らしい宝物にしている。個性は真似することも、作り出すこともできない。この行に関するブラウンフィールドの見方は以下の通りである。「本当の宝物は人間の心にある。私たちの周りには、人間の個性を培う広範な機会がある。人生に魅力を与えるのは、人生の量、つまり長さではなく、その質であり、我々が人類の進歩の点で成し遂げる達成である。」
 
and That service to humanity is the best work of life
「人類への奉仕が人生最善の仕事である」
この最後の信条は、ここまでの行の倫理的な極みである。綱領を信じる人は、間違いなく、人類への奉仕が人生最善の仕事だと分かるはずである。人類という言葉に注意してほしい。この行についてのブラウンフィールドの説明は次の通りである。「無欲でおくる人生は、より豊かで、より深く、より満たされる。喜びはより長く続き、心の平和はゆるぎがない。世の中の人々は、そのような人生でなされた貢献を見て、その人生を生きた人を人類の恩人とみなす。しかし彼は、本当は自分自身がより素晴らしい利益を得たことを知っている。」
 
綱領についてのメンバーの解釈がどのようなものであれ、その人は常に自分が信じることを実践すべきである。過去に何度も綱領を変えようと試みられたが全て失敗に終わった。綱領は長年にわたって使われ、組織を結びつける取決めとして存在し続けている。多くのメンバーが、この綱領を自分の人生の指針としてきたのである。
 
JCIミッション・JCIビジョン
○そもそも
・ミッションとは
ビジョンを達成するために、組織として何を行う必要があるかという事である。
・ビジョンとは
ミッションで述べた活動の結果として、何を達成したいと望んでいるかという事である。
○JCIミッション
ミッションは、組織の運営上の側面について、より明確に述べているという点でビジョンと異なる。
ミッションは実際の活動であり、適切に遂行されるなら、ビジョンの達成を助けるはずである。組織のミッションとは、組織の存在理由であり、その目的を明確に提起したものである。また組織が何をし、そのためにどのような計画を立てたら良いかを述べたものである。
この理由から、全員が組織内の全てのレベルで、同じミッションを目指して努力しなければならない。
 
“To provide development opportunities
that empower young people to create positive Change.”
「より良い変化をもたらす力を青年に与えるための発展・成長の機会を提供すること」
 
このミッションは全てのLOMが採用し、これに関連するプロジェクトと活動を創り出すことで、それを目指して努力しなければならない。
JCIの役割は、会員であるNOMの取り組みを指導し、調整することである。
NOMの役割は、LOMがJCIミッションを実現できるような成果を達成するよう指導し動機づけることである。
LOMの役割は、メンバーが積極的な変革を創造するために必要な力を与えることである。
 
○JCIビジョン
“To be the leading global network of young active citizens.”
「若き能動的市民の主導的なグローバル・ネットワークになること」
 
このビジョンは、JCIが真の世界的ネットワークになり、JCIの組織がある世界の至る所、全ての国で影響力を持ち、メンバーが存在するというだけではなく、あらゆる場所で積極的な変革の一部になりたいと願っていることを意味する。
JCIはまた、このネットワークのメンバーが若く活動的な市民になって欲しいと願っている。若い人たちが不満を言ったり、他の人や政府や社会が問題を解決したりするのを期待するのではなく、率先して地域の問題解決にあたることを望んでいる。
JCIで積極的に活動し、新しいスキルを学ぶことによって、メンバーは課題に挑戦する能力を身につけ、地域の他の活動的な人々と協力して、全員いとってより良い未来を目指して努力するべきである。
JC宣言文
日本の青年会議所は
希望をもたらす変革の起点として
輝く個性が調和する未来を描き
社会の課題を解決することで
持続可能な地域を創ることを誓う
 
「日本の青年会議所は」
まず初めに、全国の会員にも外部の方にも、このJC宣言文の主体が誰なのかを明確にし、組織としての責任と役割、そして運動の方向性を再確認することが必要です。
「青年会議所は」と明示することで、この宣言文が会員個人ではなく、「組織」としての宣言であることを示しています。
また、「日本の」とすることで、国内における全ての青年会議所がJC宣言文の主語であることを明示し、志を同じくする全国の会員同士の強い「連帯」も表現しています。
 
「希望をもたらす変革の起点として」
青年会議所は、明るい豊かな社会を創るために、社会により良い変化を生み出す「変革」を運動として起こすことに挑戦し続けてきました。
物事のはじまりを意味する「起点」は、青年会議所が「率先して行動する組織(Do-tank)」であれという矜恃を表現し、私達から社会変革を生み出していくという意志も表しています。
そして、その運動によって生み出すものの本質は、誰もが、社会と自らの人生をより良くすることができると実感する「希望」であることを示しています。
 
「輝く個性が調和する未来を描き」
昨今の潮流の中で、グローバリズムからナショナリズムへ、また利他から利己へと、行き過ぎた国家主義や個人主義が助長され、国家間のみならず地域社会の中においても「分断」や「対立」が生まれており、2020年に発生した新型コロナウイルスの感染拡大によって、それは加速しています。
本来であれば、考え方や生き方の違いは二項対立の構図ではなく、多様性や包括性といった価値観の中で、異なる「個性」として尊ばれるべきものです。
「調和」は、同調を強要し個性を抑圧するものではありません。「人間の個性はこの世の至宝である」と信じる青年会議所は、特定の政治思想にも、また、ナショナリズムや宗教、人種、ジェンダーにも偏らず、あらゆる若者が挑戦できる社会に開かれた組織であるからです。
この様に、広がりつつある「分断」の時代において、様々な個性やアイデンティティの架け橋となる「未来を描く」強い意志を示しています。
 
「社会の課題を解決することで」
青年会議所は「社会に対して何をする組織なのか?」という問いに対する明確な答えを表しています。
地域に根差す青年会議所の運動は、社会の幅広い課題を抽出し、自らそれを解決することと位置付けています。
「社会の課題」とは、地域固有の課題だけではなく、経済の再生や少子化、高齢化といった国家的な課題、あるいは気候変動や人権問題といった国際的な課題を含み、およそ青年が取り組むべき様々な課題を包括しています。どの様な社会課題であっても、それは地域だけではなく国家や世界と複雑に関係し合っているからです。
だからこそ、私たちは、多面的な「社会課題」を解決する運動を地域毎に起こし、そして、私たちが持つ組織のネットワークによって全国、あるいは世界的な運動へと拡大させ、より良い社会を創り出すことができることを表しています。
 
「持続可能な地域を創ることを誓う」
日本の青年会議所は、1990年に「地方分権推進宣言」を、さらに、2019年には「SDGs推進宣言」を総会で決議しました。
「持続可能」とは、地域の人口や財政、環境を持続可能なものとするに留まらず、そこに住まう全ての人々が笑顔で生きがいを持ち、自ら挑戦し続けることができる社会を意味します。
全国各地の青年会議所が様々な社会課題を解決することで、自らが住まう地域を持続可能なものとし、そしてその総和によって「明るい豊かな社会」を創ることを誓う形で宣言しています。
 
 
JC綱領
われわれJAYCEEは
社会的・国家的・国際的な責任を自覚し
志を同じうする者 相集い 力を合わせ
青年としての英知と勇気と情熱をもって
明るい豊かな社会を築き上げよう
 
昭和35年(1960年)は安保条約をめぐり、まさに激動の1年であった。このような中で、幅広いメンバー層の思想を統一し、日本青年会議所のあり方を再認識する必要に迫られ、「JC三信条」「定款」「JCIクリード」を基礎として、「JC綱領」が制定された。この綱領はJCの団体としての理念を確立し、JCメンバー個人の運動目標を明確に位置づけたものである。
 
綱領の第1節「社会的・国家的・国際的な責任を自覚し」は、何よりもまずJCのよって立つべき「立場」を明らかにしている。
「社会的」:社会の問題を振り返った時、そこにははっきりした「指向目標をかかげた社会」が考えられ、西欧のいわゆるコミュニティに近い概念をもった「社会」を意味するようになった。そして、このような「社会」を追求し、建設する責任をもつ者こそJCであるとの議論と決意を示すのが、この最初の字句である。このことは「社会的」の次に「国家的・国際的」と並列して同次元においていることと、末段に「明るく豊かな社会」と明示してあることで明らかである。
「国家的」:創立以来の「新しいナショナリズム」の場は、当時の無国籍的言動の横行する中で新たな勇気と感激をもって再確認されている。そして、さらに、ナショナリストにして初めてインターナショナリストたり得るのであって、無国籍のインターナショナリストはあり得ないことを明確に打ち出している。
「国際的」:しばし用いられてきた文字であるが、10年のJC活動を経た後に、日本青年会議所は国際的視野においても国際的理解においても、いささかの卑下するところもなく、その気概と自信を公然と披瀝し得るようになった。このことは、従来「国際的理解と友誼」と表現されてきたものを「国際的責任」と止揚したことに明らかにうかがわれる。
 
第2節の「志を同じうするもの相集い力を合わせ」は、日本におけるJCのあり方を明示している。社会が安定して他の各種団体が親睦団体や慈善団体に堕そうとしている時こそ、JCはその本質的なあり方を解明してJCの方向を誤らすことのないようにせねばならない。JCが何よりもまず「同志的結合体」であることを、この時点において再確認したことは以上のような重大な意義を持っている。
 
第3節の「青年としての英知と勇気と情熱をもって」は説明を必要としない。JCの「行動」を示している。「英知・勇気・情熱」この三つのいずれを欠いても、JCの行動はあり得ない。むしろ、いささか巨大になったJCの、あるいはJCマンの二世的な、ことなかれ主義のきれいごとに終始している傾向に警鐘をならしていると見てもよい。
 
終節の「明るい豊かな社会を築き上げよう」は、いうまでもなくJCの行動を示している。JCは新しい行動目標と思想的統一を必要としていた。「明るい豊かな社会」これがJCの行動方向である。なんと素晴らしい、青年らしい素直さと若々しさにみちた言葉ではないか。
 
 
青年会議所の組織について
●JCI
1915年10月13日アメリカ合衆国ミズーリ州セントルイスでヘンリー・ギッセンバイヤー氏を中心に青年会議所が設立され、1944年12月11日に8か国(アメリカ、コスタリカ、エルサルバドル、グァテマラ、ホンジュラス、メキシコ、ニカラグア、パナマ)の代表がメキシコシティーに集まり、JCI(Junior Chamber International)が誕生した。
JCIとは18歳から40歳までの総ての国籍、民族、宗教、性別を超越した青年から構成される「世界的な指導力社会開発組織」である。
2020年12月現在の構成は105NOMs、4572LOMsがあり、全会員数は17万名以上である。
JCIの目的はJCIミッションに示されているように、「世界中の青年に対し、様々な分野において、積極的に活動し得る大きくの機会を提供することで、ひいては青年が、それぞれ地域、国家、世界において変革をもたらし、この地球市民社会の発展に寄与する」ことである。
JCI本部(JCI World Headquarter)では約20名のスタッフが活動していて、世界組織を支えている。個人会員、LOM、NOM、JCI役員へのサービスを提供し、JCIの年間・長期計画立案に加わり、JCI組織の拡大・発展に寄与している。
 なお、JCI本部との連絡は公式通信用語である、英語、フランス語、スペイン語、日本語の4か国語にてとることができる。
 
(1)世界会議
原則的に11月第1週に開催地を変えて開かれる、JCIにとって最も重要な会議である。会議期間には、NOM会頭会議、常任理事会、理事会、総会といった組織運営に関する会議、世界会議テーマに基づくセミナー、会員の資質向上を目的とした各種セミナー、分科会が開催される、同時に「個人」、「地域社会」、「マネージメント」、「国際性」といった、JCIの理念を広めるための褒賞(アワード)、あるいはTOYPプログラムも開かれ、高い人気を得ている。そして、開会式、各種セレモニーが世界会議に華をそえ、会頭招待バンケット、ガーラ、またジャパンナイトをはじめとする各国ナイトが参加会員の友情を深め、友好の輪を広めている。総会は、多くの重要事項の審議のほか、次年度の役員を全員選挙で選び、2年後の世界会議開催地を決定する。
 
(2)エリア会議
原則的に5~6月頃、エリア毎にそれぞれ毎年開催地を変えてエリア会議が開催される。エリアは4エリアで、エリアA(アフリカ)、B(アジア・太平洋)、C(北米・ラテンアメリカ)、D(ヨーロッパ)に分かれている。日本JCが所属するエリアBで開催される会議のことをJCI Asia Pacific Area Conference(アジアパシフィック エリア コンファレンス)といい、略称ASPAC(アスパック)と呼ばれており、毎年国内外からおよそ1万人のJCメンバーが参加する大きな大会である。
開催期間には、JCIの目的推進、JC運動に関するセミナー、グループ討論の開催、JCの目標のプログラムによる参加者教育、将来のJCIプログラムの企画開発、中間年度常任理事会への報告書の提出、会員交流、次回開催地の決定等が行われる。
 
●日本青年会議所
日本国内の各地会員会議所を総合調整し、その意見を代表して全国規模の運動を展開し、日本経済の正しい発展を図ると共に、国際青年会議所と協調して国際的理解を深め、世界の繁栄と平和に寄与する事を目的に1951年2月9日に設立された。
 ここで重要なのは、日本青年会議所という本部があり、その支部組織として各地会員会議所があるのではないということである。必要があって1949年に東京で産声を上げた日本の青年会議所運動は瞬く間に全国に広がった。統合体を作る必要が出てきたため、後から日本青年会議所が作られたということを覚えておく必要がある。
我が碧南青年会議所のスポンサーLOMである(公社)名古屋青年会議所は1950年8月に全国で6番目に設立され、その翌年、日本青年会議所チャーターLOMとして設立の中心となった。
 
(1)京都会議
日本青年会議所が当該年度の青年会議所運動のスタートにあたり、京都の地で4日間にわたって開催するもので、2021年度で第55回を迎える。日本青年会議所の幕開けとして、正副会頭団による下鴨神社での新年祈祷、会頭記者会見、表敬訪問、正副会頭会議、理事会、ブロック会長会議、総会などが開催され、最終日の新年式典の中で会頭の所信発表が行われ、その年度の日本青年会議所の方向性や事業内容を確認することができる。
 
 
(2)サマーコンファレンス(通称:サマコン)
1966年の「第1回政治問題セミナー」から始まった。当時の若手政治家の多くは夏場避暑に軽井沢に多く集まることに注目し、この期を利用して軽井沢に出向き、政治問題についてセミナーを開き、彼らの国や世界への意見を聞き、また意見交換をすることによって当時の国の方向や世界の動きを知ることを目的に、このセミナーが開催されるこれになった。1978年には「青年経済人会議」と呼称を変え、1994年に「サマーコンファレンス」と呼称を変えて今に至っている。サマーコンファレンスは当該年度事業の発表の場として、対内的には、各種セミナーの開催や提言の発表により全国の会員に役立つ情報を発信し、対外的には、国家や行政に対して、日本青年会議所の政策提言や行動提案を発表し、未来に向けた「明るい豊かな社会」を実現するための場としている。
 
(3)全国大会
青年会議所運動の意義の高揚を図ることを目的として、毎年1回必ず開催されるもので、2021年度で70回目を迎える。主催者である日本青年会議所が毎年異なる主管LOMを定め、主管LOMは副主管LOMを定めて、共に大会を主管してくことが多い。
日本青年会議所は一年間の運動の成果を確認し、また、主管LOMはその地域やまちのための運動を展開し青年会議所運動の意識の高揚を図っている。
開会式、ウェルカムレセプション、会頭記者会見、表敬訪問、理事会、ブロック会長会議、総会、各委員会等が開催される。この理事会で3年後の全国大会の主管LOMが決定される。
また、各セミナーをはじめ、メインフォーラムも開催され、宮様歓迎レセプション、大懇親会などが行われ、最終日の式典では一年間の活動紹介、会頭スピーチの他、次年度開催地発表、大会の鍵の伝達式、卒業式が行われる。
 
●東海地区協議会
東海地区内に所在するブロック協議会と日本青年会議所との連絡を密にすると共に、日本青年会議所に関する諸問題を円滑に処理し、東海地区内の会員会議所共通の問題を協議し、青年会議所運動の発展に寄与することを目的に設立された。
日本青年会議所は全国を10の地区に分け、東海地区協議会は愛知、岐阜、三重、静岡の4ブロック82LOMを総括し、各委員会の事業と共に「スタートアップ東海」「東海フォーラム」等の伝統ある事業を展開している。
 
(1)スタートアップ東海
地区内82LOMと日本青年会議所、地区協議会、ブロック協議会のより深い相互理解の促進のために会員会議所予定者会議を予定者の段階で行っている。当日は次年度の日本青年会議所、地区協議会、ブロック協議会の基本方針と重点事項の説明が行われ、次年度の日本青年会議所の役員予定者、地区内82LOMの理事長予定者、ブロック協議会役員予定者が出席する。
 
(2)東海フォーラム
東海地区協議会最大の運動発信の場として毎年夏に行われる。対内的には、各種セミナーの開催や提言の発表により地区協議会内の会員に役立つ情報を発信し、対外的には、行政に対して、東海地区協議会の政策提言や行動提案を発表し、未来に向けた「明るい豊かな社会」を実現するための場である。また大懇親会等を行い、82LOMの会員の交流、情報交換を促し、ブロックを越えた友情を育む場となっている。
 
●愛知ブロック協議会
愛知県下のLOM間の連絡を密にし、各LOMにおける共通の問題に関して、意見の交換と調整を行い、相互の協力を深めることを目的として「愛知県協議会が1959年に設立された。それまで理事長会議を中心に運営されていたものが1966年に「愛知県ブロック協議会」として正式に活動を始め、8委員会を組織、運営して現在のような形になった。2021年現在、愛知ブロック協議会の構成LOMは33LOMである。なおブロック内は西尾張6JC、尾張東6JC、名古屋、知多5JC、西三河10JC、東三河5JCの6エリアに分かれている。
 
(1)ブロック会長公式訪問
愛知ブロック協議会の役員が県内6 エリアを訪れ、ブロックの基本方針、担当事業を説明し質疑応答を行うことにより、相互理解を深めることを目的に開催される。
 
(2)名古屋会議
毎年2月上旬に愛知ブロック協議会のスタートの場として、活動方針及び、事業計画の確認、ブロック内33LOM の資質向上へとつながる情報交換の場、またLOM及び会員間の親睦を深める場として名古屋の地で開催される。各種フォーラム、各委員会が開催され、式典の中で会長の所信発表が行われ、その年度の愛知ブロック協議会の方向性や事業内容を確認することができる
 
(3)ブロック大会
愛知ブロック協議会の集大成の場として、1年間の委員会活動報告を中心にブロック内の会員資質向上を目指すとともに、LOM及び会員間の親睦を深めることを目的に開催される。各種フォーラム、各委員会、会長メインスピーチ、次年度役員の紹介、卒業式等が行われる。
 
(4)会員会議所会議
ブロック協議会の議案に対して、議決権を持つ33LOMの理事長が討議、協議、審議等を行う。
 
(5)西三河10JC理事長会議及び専務理事会議
愛知ブロック協議会副会長(西三河エリア担当)と西三河エリアの10LOMの理事長による連絡会議である。愛知ブロック協議会の方針の落とし込みと、各LOMからの意見の吸い上げを目的に開催される。また、西三河エリア内の連携のために専務理事会議も同時開催される。
 
●その他LOM間会議
(1)公益社団法人名古屋青年会議所LOM公式訪問
スポンサーLOMである名古屋青年会議所の役員をお招きし、「新たな1年のスタートを切らせて頂く」という感謝の意を込め、当該年度の事業計画、基本方針等を報告するとともに、参加役員の親睦を深めることを目的に毎年2月に開催される。
認証番号119の西尾青年会議所と120の碧南青年会議所は承認順からして兄弟LOMの関係にある。また隣接していることもあり、この2LOMで名古屋青年会議所公式訪問を共同開催している。
 
(2)12LOMの集い
名古屋青年会議所をスポンサー(親LOM)として設立された11LOM(豊橋、岐阜、桑名、瀬戸、四日市、中津川、西尾、碧南、豊田、常滑、北名古屋)と名古屋青年会議所が一堂に会し、当該年度の事業報告と次年度の事業計画の説明を行うとともに、参加役員の親睦を深めることを目的に毎年12月に開催される。主管LOMは持ち回りで、碧南青年会議所は2017年に主管をした。
一般社団法人碧南青年会議所
〒447-8501
愛知県碧南市源氏神明町90番地
碧南商工会議所内
TEL.0566-41-1100
FAX.0566-48-1100
一般社団法人碧南青年会議所 事務局
TOPへ戻る